例外なく探していますか?

 

ここ最近の気になった事件といえば、

やはり、「しつけ」として山に置き去りに

された小学2年の田野岡大和くんの事件で

しょう。

 

その大和くんが、一昨日無事保護され、日本

中が安堵しました。

 

報道によると、大和くんは5月28日17時ごろ

に七飯(ななえ)町の林道で置き去りにされ

た後、「山の中を歩いてきた」と話していま

す。

 

その日の夜のうちに、隣の鹿部町にある陸上

自衛隊駒ケ岳演習場内の宿舎にたどり着き、

そこで水道水を飲むだけで1週間を過ごして

きたといいます。

 

ここは、置き去りの現場からは、北東へ直線

距離で6キロ。警察などでは、現場から15キ

ロ四方を捜索しており、演習場内は対象外に

なっていました。

 

七飯町の総務財政課によると、置き去りの現

場は三叉路の分岐点になっており、大和くん

はそこで、父親が運転していた車が通った道

とは違う道に入ったとのこと。

 

ここも林道になっており、そのまま行くと演

習場で行き止まりになっていました。この林

道一帯も捜索しましたが、演習場内は捜索し

なかったと言います。

 

その理由は「砂利道の上り坂になっており、

大人でも約10キロを歩いて2時間ではとても

演習場まで行けないようなところ。7歳の子

供の行動範囲を考えると、あえて山に向かう

ことは考えらない。それも夜ではそこまでの

行動はしないだろうと、捜索範囲を決めまし

た」と、演習場まで捜索に含めなかった理由

をこう説明しました。

 

まあ、結果としては、無事保護されましたか

ら良かったとは思いますが、反省すべき点も

あるように思います。

 

その一つは、思い込みです。

子どもの足ではここまで(10キロ先まで)歩

くのは無理という思い込みや、子どもが山に

向かうとは考えられないという思い込みです。

 

その一方で、捜索範囲を現場から15キロ四方

とする矛盾や、演習場を捜索範囲外とする矛

盾。皆さん善意でやっていることなので批判

はできませんが、反省すべき点は山ほどあり

ます。

 

実は、これと同じことが建売住宅販売の現場

でもあります。

 

お客様の見つけ方です。

 

建売住宅を買う人を見つけるのは、小学生を

探すのと似ています。(たとえ話なので不謹

慎という批判はご勘弁ください)

 

まずは、近隣を探します。

通常は、半径1.5〜2キロ以内。

そのエリアを徹底的にチラシなどの広告を使

って探します。

 

その際に重点的に探すのは、近場の賃貸物

件。そして、徐々にその範囲を広げていきま

す。ポイントは、思い込み(偏見)を持たな

いということです。

 

こんな「ぼろアパート」には買う人はいない

とか、このエリアからは引っ越してくる人は

いない、という思い込み(偏見)を持たない

ことです。

 

とにかくやるべきことは、徹底したローラー

作戦。例外をなくすということです。

 

今回の大和くんの場合では、置き去りにされ

た場所の付近を探すこと、そして、周囲の空

家や雨露をしのげる場所を例外なく探すこと

だったのでしょう。そうすれば、もう少し早

く見つけてあげることができたのではないか

と思います。

 

あなたの建売住宅は、例外なく広告されてい

ますか?売れないのは、例外があるからか、

十分告知されていないから。

 

最後は、こんなところに隠れていたの?

というのがおきまりのパターン。

 

なんで今までここを探さなかったんだろう?

というのがお決まりのパターンです。

ご注意ください。