儲かった会社が最初にすべきこと。

 

昨年度の売上が過去最高を記録した、という

元気な会社があります。

 

今までの努力が実って伸びた会社、

たまたま運が良くて伸びた会社、

いろいろありますが、そんな会社の社長は

たいてい、これを契機にもっと売上を伸ばそ

うと会社を大きくしようと考えます。

 

具体的には、社員を増やしてもっと売れる体

制を築こうとするのですが、実はこれ、

間違いです。

 

儲かっている会社が最初にやらなければいけ

ないことは、

社員を増やすことではなく、

社員を整理すること。

数を減らすことです。

 

忙しいのに社員を減らす?

売上を伸ばさなければいけないのに

社員を減らす?

 

頭、おかしいんじゃない?

と思われるかもしれませんが、

これは真面目な話。

多くの会社を見てきて

しみじみ思うことです。

 

というのも、会社には必要な人材と

いらない人材がいるからです。

 

業績がいいとすべてが必要な人材だったと

思いがちですが、実はそうではありません。

 

不要な人材、会社にとって悪影響を及ぼす人

材がいなければ、もっと儲かっていたかもし

れません。それが売上に隠れてしまっている

だけです。

 

社長の言うことを忠実に守る社員もいれば、

反抗的な態度をとる社員もいます。

 

社長の前ではいい社員でも、社員の間では嫌

われている社員もいます。

 

そんな社員を放置したまま、会社を大きくす

るとどうなるか、答えは明白です。

 

彼らがボトルネックになって、伸びるはずの

業績は伸びません。

 

もちろん、すぐにクビにしろという話ではあ

りません。それ相応のチャンスは与えるべき

ですが、それでも社長の指示に従えない、他

の社員とうまくやっていけないという社員は

辞めてもらうのが賢明です。

 

当然、しこりを残さないようにするにはそれ

相応のお金も必要です。だからこそ、社員の

整理は儲かっている時にしかできないのです。

 

こんなことを書くと冷たい人間のように思わ

れるかもしれませんが、中小企業が生き残っ

ていくには人材は重要です。ある意味人材が

すべてと言っても過言ではないでしょう。

 

にもかかわらず、役に立たない人材に多額の

給料を払い、必要な人材を確保できていない

会社がたくさんあります。

 

これでは会社が成長しないのは当たり前。

ピンチが訪れた時、すぐに倒産してしまうの

は当たり前です。

 

人を整理するのは精神的に辛い作業です。

正直、私も苦手です。

 

しかし、会社の方針に合わない社員を放置し

ておくことは、真面目な社員に失礼。会社の

将来にとってもマイナスでしかありません。

 

勇気を持って人材を整理しましょう。

それができる時は、儲かっている時です。