マクドナルドの復活劇に学べ!

 

最近、様々なメディアで、「マクドナルド復

活!」の文字が躍っています。

 

実際、2016年第1四半期の営業損益は1億

5,000万円を超える黒字となりました。前年

同期は、99億6,200万円の赤字で、営業損益

ベースでは実に7四半期ぶりの黒字とのこ

と。多くのエコノミストたちが悲観的な見立

てをする中で見せた復活劇。今日はその勝因

について考えてみましょう。

 

ポイントは、4つあります。

 

まずは、コスト削減。不採算店約130店舗の

閉店を実施しました。外資系企業らしく「短

期的に」利益を改善する一手を打ったのです。

 

2つ目は、店舗改装。老朽化していると揶揄

された店舗を積極的に改装しました。マーケ

ティング的な視点から見ると一種の投資と見

えますが、平成28年度1-3月期で、対前年

比19億円、23.0%の増加。新しい投資が功を

奏しています。

 

そして3つ目が、新商品の導入。「クラブハ

ウスバーガー」や「ロコモコバーガー」とい

った、これまでの同社の商品よりも、比較的

「単価の高い期間限定」メニューが人気だっ

たと言います。

 

実際、客数は7.0%増で5カ月連続、客単価

は13.3%増で6カ月連続で、それぞれ前年を

上回っています。

 

そして4つ目は、話題を醸成するキャンペー

ンの実施。まずは、「名前募集バーガー」と

いうユニークなキャンペーンが目を引きまし

た。

 

日本マクドナルド史上初の名称募集を行った

ところ、応募総数はなんと500万件超えまし

た。他にも、先日発表された「裏メニュー」

キャンペーン。3種類の具材を自由に選び、

定番のバーガーメニューに加えられるサービ

スですが、これは今までのファストフードの

概念を超える非常識なサービス。

 

インスタグラムやツイッターなどでの投稿

で、クチコミによる拡散につながりそうな企

画です。

 

まあ、これだけの改革をしたのですから復活

も当然といえば当然ですが、私たちが注目し

なければいけないのは、今回のマクドナルド

は、価格訴求をしていないということです。

 

本来であればすぐに結果が欲しいため、低額

商品の導入や、値下げをしてしまいますが、

それでは利益を圧迫するだけで本当の改革に

はなりません。

 

今回のマクドナルドは、基本戦略を変えて改

革に臨みました。新商品の導入と話題をつく

るためのプロモーションの実施。とりわけ、

お客様を巻き込むキャンペーンは私たち建売

業界の人間も大いに参考にすべき方法です。

 

早速、あなたの新規現場に応用できないか考

えてみてはいかがですか。マクドナルドのよ

うに復活できるかもしれませんよ。