経営の神様に学ぶ「人材採用のコツ」。

 

ある程度ビジネスが順調にいくと、必要にな

ってくるのが人材。

 

人手不足を補うために、新しい人材を採用す

ることになるのですが、中小零細企業の場合

人材採用は簡単ではありません。

 

もちろん、最近は様々な転職サイトや雑誌が

ありますから、募集すること自体は難しくあ

りませんが、人材を選ぶのが大変。

 

何しろ、人材の選び方の教育なんて受けてい

ませんから、「なんとなく」という選び方を

する経営者がほとんど。

 

なんとなく感じが良かったから・・・

取り敢えず、人手が必要だから・・・

という、安易な選び方になってしまいます。

 

その結果、思ったように働かない、

言うことを聞いてくれない、

想定していた能力がなかった、

ということがほとんど。

 

私も以前、仲介会社をやっていましたから

人材採用の難しさはイヤというほど感じてい

ます。

 

そこでひとつ試していただきたい人材採用の

方法があります。

 

それは、あの経営の神様「松下幸之助」翁の

人材採用のコツです。

 

松下幸之助さんは、採用面談の最後にいつも

ある質問を投げかけていました。

 

それは、

「あなたは、運がいいですか?」

という質問です。

 

その質問に対して、

「私は、運が悪いです」

と答えた人は、どんなに素晴らしい学歴、

キャリアがあっても採用しなかったと言います。

 

なぜなら、その質問にはその人の思考スタイ

ルを瞬時に見分けるカラクリがあったからです。

 

人には生まれ持った自尊心があります。

そのため、失敗してもそれを自分の能力不足

だとは思いたくありません。

 

つまり、無意識のうちに失敗の原因を他のせ

いにする傾向があるのです。

 

その最大の言い訳が、「運の悪さ」です。

 

うまくいかないのを「運の悪さ」にする、

「運の悪さ」を利用して努力を惜しむ。

 

「自分は運が悪い」という人は、仮に能力が

あっても、うまくいかない時、最後に言い訳

をして逃げ出してしまう可能性が高いのです。

 

それに対して、

「自分は運がいい」という人は、失敗したり

思い通りに行かなかったりした場合でもそれ

を運のせいにせず、見方を変えたり更なる努

力を傾けてチャレンジすることができます。

 

そんなことを松下幸之助さんは、経験から学

んでいたのでしょう。いつも採用面談の最後

には、この質問を投げかけていたそうです。

 

もちろん、これだけでいい人材が採用できる

とは思いませんが、

 

採用するかどうか悩んだら最後にこの質問を

投げかけてみてはいかがですか?

 

予想以上にいい人材が採用できるかもしれま

せんよ。