アパートはまだ行ける?

 

最近いたるところで、これからのアパート投

資について質問されるようになりました。

 

そのほとんどが、

まだアパート販売は大丈夫か?というもの。

 

裏を返せば、それだけ売主も今後のアパート

販売について不安を感じているということで

しょう。

 

ただ、現状はそれなりに需要があるのも事

実。売れ行きは順調という会社も少なくあり

ません。

 

実際、アパート専門に仲介している不動産会

社などでは、お客様は相変わらず増えている

といいます。

 

ひと頃のようなブームはありませんが、逆に

内容の良いお客様が増えているのも事実。

 

まだまだ大丈夫ですよ、という威勢の良い声

も聞かれます。

 

では、これからもアパート販売は大丈夫か?

というと、やはり警戒すべき時期であること

には変わりありません。

 

すでに市場への参入業者は飽和状態。

ライフサイクルで言えば、成熟期の頂点にい

る時期だと考えていいでしょう。

 

現実問題として、安くていい用地の仕入れは

難しく、業者間でババ抜きをしているような

状態です。

 

短期的には、ババのような用地を仕入れても

なんとか切り抜けることはできるかもしれま

せんが、何度も切り抜けられるかというと疑

問です。

 

最終的には、どこかでババを掴んでしまうの

がオチ。それが致命傷となって倒産というパ

ターンを過去に何度も見てきました。

 

アパート販売の難しいところは、ブームが終

了する時期を予想できないことです。

 

なぜなら、ブームの終焉はある日突然やって

くるからです。

 

そうです、アパートブームの終焉は金融機関

によって、ある日突然、お金を貸さない、

ローンが付かない、というやり方でもたらさ

れるからです。

 

要するに、金融機関の心変わりによって

アパート販売は、強制終了(突然死)を迎え

るのです。

 

これが、予想できそうでなかなか困難。

ましてや、用地の仕入れから建物の完成まで

には半年以上のタイムラグがありますから、

事実上、予測は不可能。

 

どれだけ慎重な経営者でも、その罠にひっか

からないとは言えないのです。

 

では、どうしたらいいのか?

答えは簡単。

無理な仕入れはしないことです。

 

今まで以上に仕入れの条件を上げて、

確実に売れる土地以外買わないことです。

 

そしてもう一つは、

たくさん仕入れないこと。

 

ひとつ売れたら、ひとつ仕入れる。

それくらいの慎重さが必要な時期です。

 

参議院選挙も終わりました。

イギリスのEU離脱問題もこれからが本番。

先行き不透明なことが目白押しです。

 

くれぐれも突然死に巻き込まれないように

慎重の上にも慎重に。