経営者に求められるもの。

 

私の仕事は、コンサルティング。

だから、うまくいってる会社と

うまくいってない会社の違いを見つけること

が習慣のようになっています。

 

で、最近しみじみ思うのが、

うまくいってない会社の特徴は共通している

なぁ、ということ。

 

そして、原因は

ほとんど、社長にあるということです。

 

正直、能力はうまくいっている会社もうまく

いっていない会社も大して変わりありません。

 

社員の能力を嘆く社長さんもたくさんいます

が、社員の能力なんて、どこも似たり寄った

りです。

 

所詮は、中小企業。

社長の意を汲んで給料以上の仕事をしてくれ

る社員なんて、そうそういるものではありま

せん。

 

社長の能力も同じ。

今、すごい売上を上げている会社の社長が、

売上に匹敵するほどのすごい能力を持ってい

るかといえば、決してそうではないと思います。

 

私たちの業界は、扱う金額が大きいだけ。

だから少しうまくいくと売上と脳力が匹敵す

ると勘違いしているだけです。

 

だから、今の売上の大きさで会社の将来性は

測れません。たまたま時流に乗っているだけ

ということもあります。

 

では、どこで私は、この会社はこれから伸び

るだろうなぁ・・・、この会社はいづれ行き

詰まるだろうなぁ・・・と思うかというと、

それは、社長の柔軟性です。

 

ひと頃でいえば、

頭が柔軟かどうか。

それに尽きるような気がします。

 

ある有名コンサルタントは、それを

素直さ、という言葉で表現していますが

まさにその通り。

 

いかに、素直に物事に対処できるかが、

会社の将来性を決めるものだと思います。

 

頭の柔軟な経営者は、好奇心も旺盛です。

新しいことを素直に学び、素直に実行する。

 

当然、初めて経験することですから、最初か

ら結果は出ません。しかし、頭の柔軟な人は

工夫をします。簡単には諦めませんから、

結局、最後には結果が出ます。

 

そうやって成長していくのですが、

 

頭の固い経営者は、否定から入ります。

新しいことに懐疑的。どんなに素晴らしい提

案をしても、どんなにうまくいっている実績

を提供しても、それは違う、と自分の経験に

照らして否定します。

 

なんとか説得してやらせても、こんなやり方

でうまくいくはずがない、と思ってやってい

ますから、継続できません。

 

結果が出ないと、だから俺が言った通りだ

ろ、とすぐに諦めます。そして、昔のやり方

に戻る。そうやって、過去の成功体験と共に

生きて行くのです。

 

この業界も、一世を風靡した経営者たちが、

同じパターンで衰退しています。

 

能力がないわけではないのに・・・

 

少し発想を変えれば

もう一花咲かせられるのに・・・

 

そんな経営者がゴロゴロいます。

 

そんな経営者にならないためには

頭を柔軟にすることが大切。

素直さを持ち続けることが大切です

 

あなたの頭は柔軟ですか?

 

意識して、頭を柔軟にしましょう。

意識して、やったことのないことにチャレン

ジしましょう。

 

変化することに臆病になった時、

会社の衰退ははじまります。