売れるセンスの磨き方。

 

仕事柄、いろんな建売業者さんにお会いしま

す。多くの建売業者さんを見てきて思うのは

建売業者さんというのは、大きく2つに分か

れるということです。

 

ひとつは、自社の建売住宅を作品として扱う

業者さん。もうひとつは、自社の建売住宅を

単なるお金儲けの手段として扱う建売業者さ

んです。

 

作品とお金儲けのための手段の違いは、

魂が入っているかどうか。

 

青臭い言葉ですが、

魂とか、愛情とか、プライドとか、

そんなものが感じられるかどうかが作品と

お金儲けの手段の違いになって現れます。

 

もちろん、商売ですからお金が儲からなけれ

ば始まりません。

 

それ自体は否定しないのですが、お金を儲け

るためにどれだけ努力をしたか、が大事では

ないかと思うのです。

 

なぜなら、これからはもう昔のように作れば

売れるという時代ではないからです。

 

いろんな場所で、そんな話をするのですが、

大抵はそんなこと知っているよ、という反応

ばかり。

 

確かに、知ってはいるのでしょうが、それに

対してどれだけ具体的な対応をしているのか

というのと、ほとんどが対策を練っていない

ように思えます。

 

その最たるものが、商品企画。

ありふれた商品企画ばかりで、建売住宅を作

品にまで高めている業者さんは、数えるほど

しかいません。

 

もっとも、それでも売れているのが今の建売

業界の現実。必要に迫られてからで大丈夫と

思っているのかもしれませんが、正直、その

時では遅すぎます。

 

では、どうしたら建売住宅を作品にまで高め

られるのか?

 

まずは社長がセンスを磨くことです。

今、どんな家が流行っているのか?

なぜ、そんな家が流行っているのか?

そんなところから知識を蓄えていくのです。

 

センスは1日で磨かれるものではありませ

ん。毎日コツコツを知識を蓄えることで自然

と磨かれていくものです。

 

もっとも最終目標は、建築家になることでは

ありません。あくまでお客様がどんな商品が

好きか、なぜそれが好きか、を知るプロフェ

ッショナルになること。

 

専門的なことや技術的なことは、

そこそこで大丈夫です。

 

では、具体的にどうすればいいか?

ということですが、

 

パソコンならEvernoteを使って気になる住ま

いの記事や商品の写真をスクラップしていく

ことです。

 

今なら、リフォーム業者さんがオススメ。

彼らのセンスや工夫は垂涎モノ。

 

建売住宅にそのまま応用するだけで使い勝手

やデザイン、センスが格段にアップするそん

なサンプル(事例・写真)が山ほどあります。

 

まずは、自分が気になった写真をどんどん

スクラップしていきましょう。

 

それを毎日15分続けるだけであなたのセンス

は格段にアップします。そしていつの間にか

あなたの建売住宅も単なるお金儲けの手段か

ら作品に変わっていることでしょう。

 

お試しください。