ついつい使ってしまう言葉のひとつに、
「マーケティング」という言葉があります。
「これからはマーケティングの時代です」
「成功するかどうかはマーケティングがキモ
です」というような文脈で使ってしまうので
すが、大抵の人はマーケティングという言葉
を使われると理解できなくなってしまいます。
正直、私もこのマーケティングという言葉を
本当の意味で理解するまでにはかなりの時間
がかかりました。それほど、わかっているよ
うでわかっていない言葉なのです。
マーケティングという言葉をネットで調べて
みると、
マーケティングとは、企業などの組織が行う
あらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商
品やサービスを作り、その情報を届け、顧客
がその価値を効果的に得られるようにする」
ための概念である。また顧客のニーズを解明
し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦
略、仕組み、プロセスを指す」（Wikipedia）
と書いてありますが、余計意味がわかりませ
ん。そこで今日は、マーケティングという言
葉をわかりやすく説明します。
マーケティングを一番わかりやすく説明でき
るのが「マーケティングとセールスの違い」
を説明することです。どちらも商品を売るた
めに必要な活動ですが、
マーケティングとは、
「お客様に買いたいという気持ちを起こさせ
ること」
お客様に商品や問題の存在を知らせ、自分に
必要な商品である事を気付かせ、 それを手
に入れたい、自分の抱えている問題を解決し
たいという気持ちを起こさせることがマーケ
ティングです。
それに対してセールスとは、
「お客様に買う決心をさせること」
マーケティングにより動いたお客様の心を引
き継ぎ、この商品を買う、自分の抱えている
問題を解決するという決心を与えることが
セールスです。
魚釣りで例えれば、
魚のいる場所を探す技術、
魚を自分の近くに寄せる技術、
魚を小さいうちから育てる技術、
これがマーケティングです。
そして、
マーケティングで集められた目の前の魚を
釣り上げる技術、これがセールスです。
なんとなくおわかりいただけたでしょうか？
最後に、マーケティングとセールスの違いを
理解するうえで、参考になるP.F.ドラッカー
の有名な言葉をご紹介しましょう。
「マーケティングの究極の目的は、
セールスを不要にすることである」
マーケティングを突き詰めてゆけば、お客様
は、欲しくて欲しくてたまらなくなる。
そうなれば、個別にお客様を訪問し、こちら
から売り込まなくても、お客様から売ってく
ださいと来るようになる。
これがマーケティングの目指す究極の目的で
あると、彼は言っています。やはり
「これからはマーケティングの時代です」