広告の限界。

 

仕事柄、チラシや販売図面の作成や添削、

広告の相談等を受けることが多くあります。

 

相談を受けた案件に関しては、最大の結果が

生まれるように努力するのですが、いつも思

ったような成果が出るわけではありません。

 

広告に取り組む姿勢は同じ。

同じテクニックを利用して、同じ情熱を持っ

て広告をつくっているのに結果が安定しない。

 

正直、コンサルタントになった頃は悩みまし

た。どこに問題があるのだろうと。

 

そんな時、ある著名なコンサルタントの本を

読んでいると、こんなことが書かれていまし

た。それは、

 

”売るテクニックは全て、商品に価値がある

ことを前提に作られている”

 

信じられないような実績を持つコンサルタン

トの言葉なのですが、広告の成約率を上げる

原則、テクニック、心理学には、ある前提が

あるというのです。

 

それは、「商品が良いこと」。

 

”良い”というのは、いろいろな意味を含みま

す。お客様の生活・人生を良くする。お客様

の抱えている問題を解決できる。お客様に約

束している価値が提供できる。ということで

す。

 

広告が、商品以上の力を持つことはありませ

ん。それは、誇大広告になります。

 

私たちができることは、その商品が提供でき

る価値や結果を魅力的に表現することです。

 

そうなると、商品自体が広告の表現の幅を

決めるということ。

 

そこそこの商品ではそこそこの広告しか書け

ませんが、素晴らしい商品であれば素晴らし

い広告が書けるということです。

 

実際、私のクライアントさんでも継続的に仕

事の依頼が来るのは商品がいい会社ばかり。

 

8割ぐらいの会社は、一度試して望む結果が

出ないと二度と依頼は来ません。

 

よく反応のいいチラシをマネして広告をつく

る会社があります。しかし、同じように広告

をつくっているにも関わらず、結果が出ない

会社がほとんどです。

 

その理由は、商品力。

どんなに魅力的な言葉を並べても、

どんなに売れる広告を完全コピーしても、

商品力以上の結果は生まれないということ。

世の中うまくできています。

 

大切なことは、

商品力と広告力の両方を磨くこと。

どちらか一方では望む結果は出ません。

そこのところくれぐれもお忘れなく。