10,000時間の法則とは?

 

10000時間の法則ってご存知ですか?

 

The New Yorkerのスタッフライターである

マルコム・グラドウェル氏が提唱した成功法

則で、それによると、モーツァルトやビート

ルズなどのアーティストや、世界的に有名な

スポーツ選手がその分野で活躍するための練

習にかけた時間は10000時間がひとつの目安

になるということです。

 

彼の調査によれば、どんな業種や分野でも、

世界のトップレベルになるためには10000時

間を費やさなければならないそうで、

 

練習をせずに天才的才能を発揮する人も、

いくら練習をしても上達しない人も、

どちらもいなかったそうです。

 

まるで一流になるためには、脳がそれだけの

時間を必要としているかのようだと言います。

 

10000時間といえば、

1日2.7時間を費やして、10年。

1日5.4時間を費やしても、5年かかります。

 

確かに、一流になるためにはそれくらいの時

間は必要だとは思いますが、ハードルが高い

のも事実。誰でもできるレベルではありませ

ん。

 

そこで、10000時間の法則をもとに、誰でも

少し努力すれば一人前のレベルになれる法則

が考えだされました。

 

それが、1000時間の法則です。

ロチェスター大学のPhilip Guo准教授が唱

えるもので、この理論によると1日1時間であ

れば約3年、1日3時間であれば約1年で誰でも

一人前のレベルになれるということです。

 

そういえば、日本にも石の上にも三年という

ことわざがありますが、まさにそれと同じ。

 

ちなみに「石の上にも三年」の本当の意味

は、冷たい石でも三年間座り続ければ暖まる

ことから転じて、何事にも忍耐強さが大切だ

ということ。「三年」は三年ちょうどの意味

ではなく、多くの月日を表しており「石の上

にも三年居れば暖まる」ともいうそうです。

 

最近、多くの会社で社員教育について相談を

受けます。

 

ひと言でいうと、「思うように社員が育たな

い・・・」という相談ですが、そんな会社に

共通していることは、社員を育てる教育シス

テムがないこと。継続的に教える人もいなけ

れば、具体的なカリキュラムもないことです。

 

社員を一流に育てるには10年。

一人前に育てるにも3年はかかります。

それも、きちんとした教育システムがあって

はじめて成り立つこと。

 

それだけの時間と教育システムがない限り、

社員が育たないのは当たり前。社長が抱えて

いる問題はいつまで経っても解決しません。

 

大切なことは、社員を育てる教育システムを

採用すること。そして、時間をかけて育てる

ことです。

 

それができない限り、会社の安定した成長は

ありません。そこのところくれぐれもお間違

えなく。