近隣トラブルの調べ方。

 

昨日、用地仕入れの際には、近隣トラブルに

注意を、という話をしたら

 

早速、クライアントさんから、

では具体的にどんな注意をしたらいいのか?

という質問が来ましたのでお答えします。

 

仕入れするエリアをよく知っている人なら

問題ないのですが、知らないエリアだとつい

つい性善説に立ってしまうのが近隣環境。

 

たまたま現地を見た日に問題児(トラブルメ

ーカー)がいなかった、ということもよくあ

ります。

 

本来は、隣近所の人に声をかけて聞くのが一

番なのですが、いろんな事情があって聞けな

いこともあります。

 

そんな時は、まずはワンブロック内の家を

中心に見て回ることです。

 

これは実際、私が近隣調査のビジネスを立ち

上げる時に元探偵や調査会社の人に聞いた話。

 

彼らによると生活する上で一番影響力がある

のがその家が存在するワンブロック内だと言

います。

 

ワンブロックと言ってもわかりにくいと思い

ますので、その家を中心に半径80m程度と考

えてください。

 

歩いて1分以内の近隣住民が穏やかであれば

静かに生活できますが、その中に問題児がい

ると日常生活に影響が出てくると言います。

 

昔は、ゴミ屋敷やヤクザの事務所、騒音を起

こす会社などが典型でしたが、最近は一般人

でも問題児はたくさんいます。

 

そんな人がいるかどうかは、まずはワンブロ

ック内の家を歩いてチェックすること。これ

で大体の雰囲気は掴めます。

 

もちろん、たまたま外出中ということもあり

ますので、1日だけでなく平日にチェックし

たら休日にもチェックすることが大切です。

 

他にも、ゴミ置場のチェックも効果的です。

ゴミ置場に、指定日以外のゴミが置きっ放し

になっていないか、ゴミ置場が汚れていない

かなどをチェックするだけでも、そのエリア

の様子が見て取れます。

 

また、路上駐車の有無もポイント。

車だけでなく、放置自転車にも注意して見る

とその街の様子がわかってきます。

 

ただ、一番効果的なのはやはり住んでいる人

に聞くこと。事情があって聞けない場合は、

私は町内会の会長さんに聞きに行きました。

 

具体的なことは個人情報で話せませんが、

このエリアの不動産の購入を考えているので

街の様子について教えていただけませんか?

というと大抵は教えてくれます。

 

いきなり近隣トラブルはありませんか?

と聞くと相手も警戒しますので、最初はゴミ

の収集日の話や、町内会への加入の有無な

ど当り障りのないことから質問していきます。

 

それから、ヤクザや暴力団関係の事務所がな

いかどうか、などの話に入っていき、最近、

近隣でトラブルになったことはないかなどと

本題へ入っていくのが無難です。

 

ポイントは、事前に自分の身分と調査の目的

をしっかり示すこと。最近は近隣トラブルが

多いので事前に町内会長さんへ調査するのが

不動産業界では常識になっているというと大

抵は協力していただけます。

 

そこまでする必要がある?

と思われるかもしれませんが、

万一のトラブルを考えたら必須。今まで何も

なかったのがラッキーだと思った方がいいで

しょう。

 

やるだけの価値、ありますよ。