競合を間違えていませんか?

 

先日からサッカーのワールドカップ最終予選

がはじまりました。

 

初戦はUAE。強豪とはいえホームで戦うので

絶対に勝たなければいけない相手です。

 

結果は、ご存知のように2-1で惜敗。

終始攻めていただけに残念な結果です。

 

敗因については、いろんなことが考えられま

すが、今回は主審のジャッジにも多くの問題

がありました。

 

いわゆる、「中東の笛」というやつです。

 

中東の笛とは、潤沢なオイルマネーによって

スポーツ関連の国際団体の役職を産油国の王

侯が占めたり、大会のスポンサーになること

で大会運営・日程・試合カード・会場(場合

によっては宿泊施設・移動日程)がアラブ諸

国に対して有利になること。

 

とりわけ問題視されているのが、アラブ諸国

に有利な判定をする人物が審判などに配置さ

れ、実際にそのような偏った判定が行われる

ことです。

 

今回もPKの判定やゴールの認定に

「中東の笛」?と思われるようなものがあり

ました。

 

ここで問題になるのは、中東の笛は最初から

分かっていたことではないのか、ということ

です。

 

ハリルホジッチ監督が日本のサッカー協会に

何度も主審は誰かを確認していたにもかかわ

らず、試合当日まで知らされなかったことが

問題なのです。

 

つまり、ハリルホジッチ監督は主審も相手チ

ーム同様に敵だと考えていたのに、サッカー

協会はそうは考えていなかったことが今回の

結果を導いたのではないかということです。

 

実はこれと同様のことはビジネスでもよくあ

ります。

 

ドラッカーの言葉を借りると、

 

「通常、競争相手とみなしている製品やサー

ビスが本当の競争相手であることは稀である。」

 

「企業が売っていると考えているものを、

顧客が買っていることは稀である。」

 

「顧客や市場について、企業が知っていると

考えていることは、正しいことよりも間違っ

ていることの方が多い。」 

 

ということ。

 

要するに、たいていの企業は

本当の競合(ライバル)をわかっていない、

お客様が購入した本当の理由をわかっていな

い、ということです。

 

その結果、間違った対策をして、

徐々に売れない道へ進んでいくのです。

 

大切なことは、誰が競合か、何が本当の購入

理由かを知ること。そのためには、もっと広

い視野で市場を眺めること、そしてわからな

い時は、直接お客様に聞くことです。

 

相手を間違えれば間違った準備、対策をして

しまうのは当然。負けるべくして負けた、と

も言えます。

 

あなたのライバル(競合)は建売業者だけで

すか?もう一度考え直した方がいいかもしれ

ませんよ。