ニトリに学ぶ成功の秘訣。

 

『ニトリ 成功の5原則』という本が面白い。

著者は、いうまでもなくニトリホールディン

グスの会長、似鳥昭雄氏。

 

ニトリと言えば、

時価総額1兆5,000億円。

売上高5,000億円。

30年連続増収増益を目指す超優良会社。

 

さぞかし社長の経歴も華々しいものだと思い

がちですが、これが予想とは真逆。典型的な

落ちこぼれの成功物語です。

 

だからこそ、そのベタな成功物語が面白いの

ですが、あまりにも現在の成功が大きすぎて

他人事のように感じる人も多いかもしれませ

ん。

 

ただその中で、建売会社の経営者にも参考に

なることが書いてありました。

 

それは、「好奇心」が革命のもとになる、

というところ。その中で似鳥氏は、こんなこ

とを言っています。

 

ビジョンで掲げた数字は、これまでどおりの

ことをしていては到達できない高い目標。

 

だとすれば、それを達成しようと思うなら、

いままでとは違うやり方が必要になってくる

はず。そこで、あらゆる情報をとり入れ、新

しいアイデアを生み出し続けなければならな

い。

 

発見や発明は、ビジョン達成の前に立ちはだ

かる問題や課題を考え続けることから生まれ

てくるもの。

 

未解決の課題を解決する方法を見つけたら、

それが「発明」であり「発見」だということ。

それが好奇心につながっていくわけです。

 

そして、好奇心と対になっているのが

「素直さ」。

 

「これはいい」と思ったものは、素直に認

め、どんどんとり入れていくことが大切だと

いうわけです。

 

新しいものをとり入れるとは、古いものを捨

てること。そして、そうすることによって、

自分自身もどんどん変化していく。

 

だから変化を恐れていたのでは、壮大なビジ

ョンを達成することはできないということです。

 

だから、もし成功したいのであれば、

「変化はチャンス」と捉えなくてはいけない

と著者は強調します。

 

変化から逃げていては、永遠に成功は不可

能。変化の主役になることを目指すべきだと

いうのです。

 

人は歳をとると年々「頑固」になります。

変化を恐れ、保守的になります。

 

その結果、新しいものに対して否定的にな

る。変化を受け入れずチャレンジしなくなり

ます。

 

もっともそれで経営が成り立てば問題ありま

せん。しかし、世の中の変化のスピードはそ

れを許しません。

 

そして、落ちぶれていきます。

 

建売業界はこれから変化のスピードが加速す

る時代に入りました。

 

人口は減少し、パワービルダーはその勢力を

強め、消費者の趣味嗜好は多様化しているか

らです。

 

そんな時代に生き残るには、好奇心を持って

変化を受け入れること。そのためには、古い

価値観を捨て、新しい価値観を素直に受け入

れる心が大切です。

 

それができるかどうかが

これからバラ色の人生を進むか、

茨の道に進むのかの別れ道。

 

さて、あなたはどちらの道を選びますか?