中小建売業者はフェラーリに学べ!

 

中小建売業者がお手本にすべき会社がありま

す。それは、フェラーリ(Ferrari )。

 

あのイタリアを代表する自動車メーカーの

フェラーリ(Ferrari )です。

 

中小建売業者とフェラーリとは、なんとも釣

り合わないような感じがしますが、フェラー

リの経営戦略を見ると見習うべきところがた

くさんあります。

 

まずは、そのポジション。

フェラーリは高級スポーツカーというポジシ

ョンに特化しています。いわゆるニッチとい

うポジションです。

 

だからトヨタや日産のように幅広い層に向け

たクルマは作りません。富裕層でスポーツカ

ーに興味のある人に向けてクルマを作ってい

ます。

 

そのため、お客様が何を欲しがっているかを

熟知しています。ターゲットを絞りきってい

るからです。

 

そしてもう一つは、希少価値をうまく利用し

ていることです。

 

フェラーリは年間でわずか数千台しか製造・

販売しません。つくろうと思えばもっとつく

れるはずですが、あえて数千台しかつくらな

いようにしています。

 

フェラーリには、「需要よりも一台少ない数

をつくる」という社訓があるそうです。なぜ

なら、そうすることでフェラーリに希少価値

が発生するからです。(エルメスも同じ戦略

です)

 

そして極めつけは、見た目(デザイン)です。

 

フェラーリと他の自動車メーカーとの最大の

違いは、見た目(デザイン)です。

 

フェラーリはひと目で、フェラーリだと認識

できるデザインに特化しています。

 

最近は、他の自動車メーカーもひと目で自社

のクルマだとわかってもらえるようにデザイ

ンを統一していますが、それでもフェラーリ

のインパクトは強烈です。

 

もちろん、エンジン性能や走りも飛び抜けて

いるのは事実ですが、それは乗ってみなけれ

ばわかりません。

 

フェラーリの場合は、試乗する前に完売して

しまうのが普通ですから、乗り心地や性能は

二の次。所有することに価値のあるクルマに

なっています。

 

これらはすべて中小建売業者が参考にすべき

ポイントです。

 

中小建売業者だからこそ、パワービルダーや

大手不動産会社とは違うニッチなポジション

を狙う。

 

そして、大量供給できないことを逆手にとっ

て希少価値が出るような販売方法を考える。

(ある建売業者さんは、社長が現場監督をす

る物件が年間4棟しかないことを逆にウリに

して希少性を上げています。)

 

そして、見た目(デザイン)で勝負する。

ひと目であの会社の物件とわかるような特徴

的なデザインを採用することです。

 

もちろん奇抜なデザインにしろということで

はありません。しかし、万人受けするような

デザインではダメ。

 

注文住宅では見たことあるけど、建売住宅で

は見たことがないというようなデザインがい

いでしょう。

 

多くの建売業者さんが間違えるのは、デザイ

ンより機能で差別化しようと考えること。

 

工法や住宅設備にはこだわるけど、デザイン

を重視しないことです。

 

フェラーリは確かに性能のいいクルマです。

しかし、故障も多いし乗り心地も決していい

クルマではありません。

 

それにもかかわらず熱狂的なファンがいるの

は、見た目(デザイン)が優れているからです。

 

住宅の性能や住み心地で差別化できる時代は

終わりました。どこもそこそこの性能を備え

ている時代です。

 

では、どこで差別化すべきか?

もう一度、フェラーリを参考に考えてみては

いかがですか?