人を増やす前に「5なぜの法則」。

 

建売業者さんの悩みのひとつに、

人手が足りない、という問題があります。

 

そして、すぐに社長は人を入れようとするの

ですが、多くは失敗に終わることになります。

 

理由は、人を入れる前に、なぜこんなに忙し

いのか?という理由をしっかり考えていない

から。忙しくなる根本の理由を考えていない

からです。

 

そのため、新しい人を入れても問題が解決さ

れないことが多々有ります。

 

最悪の場合は、新しい人を入れたことによっ

て更に忙しくなってしまうということも起こ

ります。

 

では、どうしたらいいのか?

新しい人を入れる前に、忙しい根本理由を考

えることです。

 

その際に、有効なのが「5回のなぜ」。

 

「5なぜの法則」や「なぜなぜ分析」とも言

われますが、トヨタ自工の元副社長の大野耐

一氏が考え出した方法です。

 

考え方は簡単です。

例えば社員が風邪をひいて遅刻をしたとしま

しょう。

 

なぜ風邪をひいたのか→体調管理が悪かった

なぜ体調管理が悪いのか→夜遊びが多い

なぜ夜遊びをするのか→誘惑に勝てなかった

なぜ誘惑に勝てないのか→心が弱いから

なぜ心が弱いのか→人生に確固たる目的がな

いから

 

このように、なぜを繰り返すことで、自分に

起きている現象をしっかりと考えることがで

きるのです。

 

その結果、自分は腰を据えて何かに取り組む

姿勢が足りない、という真の原因にたどりつ

き、本当の問題をカイゼンすることができる

ようになります。

 

これと同じように忙しい時に、ただ単に人手

を補充するという力技で問題を解決すること

が本当に意味のあることかどうか考えます。

 

人手を増やすことで急場凌ぎの火消しに入っ

てしまうというのは、新人が担当する仕事で

はよくあることです。

 

例えば、新人のスキルが足りなくて仕事が回

らない、工期が遅れるという場合。誰かがい

つも手伝っていては、継続的にバックアップ

要員が必要になるだけで、根本的な問題は解

決しません。

 

一時的にバックアップ体制をとりつつも、新

人だけで仕事がまわるように教育を行ったり

仕事のやり方を見直す必要があります。これ

はすべての仕事に言えます。

 

問題は、増やした人は簡単には減らせないと

いうこと。中小建売業者にとっては固定費の

増加はより慎重に考えるべきだということです。

 

そのためには、人を増やす前に根本原因を徹

底的に探すことが大切です。人を増やすのは

根本原因が解決出来る目処がついてから。

 

そうすれば作業効率は一気にカイゼン。

更なるスケールアップが望めます。

お試しください。