ライザップの業績が好調らしい。
「結果にコミットする」というビフォー・ア
フターのCMで一躍有名になったパーソナル・
トレーニングジムのライザップ。
最近はCMの露出も以前より少なくなったなと
思っていましたが、売上は低迷しているどこ
ろかウナギのぼりに上昇中。
広告宣伝費を使わなくても1,000人の待ちが
出ているというから驚きです。
その理由は、継続客の増加。
ライザップの標準的なコースでは週2回、1回
50分のトレーニングと食事指導を受けられる
のは2カ月間。
それが今年4月から本格開始した「ライフサ
ポートコース」を利用すれば、標準コースを
終了した後も継続して、月に2回、1万9800
円でトレーニングに通えます。
標準コースの料金は2カ月で29万8000円。
入会金5万円を合せると計34万8000円(税
別)なので、それに比べると安く思えます。
しかし、ライフサポートコースは1年以上にわ
たっての利用が契約の条件。そのため実際は
最低約24万円が必要となります。
その一方、継続利用者は新規客と違って契約
獲得にかかる広告コストが実質ゼロ。要する
に広告宣伝費ゼロで儲けられるお客様が増え
たということです。
広告宣伝費ゼロで増えたお客様といえば、
既存顧客の紹介による新規会員も増えています。
これらの結果として2016年4~6月期は広告
宣伝費が24億円と前年同期から約3億円減少
したにもかかわらず、ライザップ関連の売上
高は58億円と16億円も増加。
紹介の増加分だけでも月間で1億円の収益改善
効果が出ているというから驚きです。
ちなみに、2012年2月に1号店を出店したライ
ザップの利用者は累計で5万6000人超。
会員1人が落としてくれる金額は、自社製プロ
テインの販売や継続利用の増加によって平均
70万~80万円にまで上がっています。
ライザップの事例で参考になるのは、
売ったら売りっぱなしにしないということ。
売った後のお客様をいかに継続客、紹介客に
つなげるかの大切さです。
建売業界はアフターサービスの不安から売っ
たら売りっぱなしの業者さんが少なくありま
せん。
しかし、これからはそこがポイント。
売った後にいかにサポートするかによってリ
フォーム事業、紹介システムが成り立つか成
り立たないか決まります。
うちはリフォームはやらないから・・・
リフォームは面倒だから・・・
と言ってられるのも今だけ。
数年後にはあの時リフォーム事業に参入して
おけば良かった・・・という時代が必ずやっ
てきます。
そろそろ新築&リフォームを真剣に考えてみ
てはいかがですか。収入の柱はどれだけあっ
ても困りませんよ。