売れる価格はイメージで決まる。

 

以前にも指摘したように、ネーミングの効果

は絶大です。正直、ネーミング次第で売上は

大きく変わります。

 

ネーミング次第で売上げが変わる事例はいく

つもあるのですが、化粧品業界の事例がわか

りやすいのでご紹介しましょう。

 

実は、化粧品メーカーが販売している商品の

多くは、同じような成分の製品を、商品名を

変えて各メーカーが販売しているにすぎませ

ん。(製造工場も同じだったりします)

 

たとえば、A社が販売している化粧品XとB社

が販売している化粧品Yの成分を比較すると

成分がほとんど同じであることがわかります。

 

成分はほとんど同じでも、

値段や売上げは大きく違うのです。

 

同じような成分で、Xは高級化粧品として

Yは大衆化粧品として販売していたりします。

 

大きく異なるのは、

商品名(ネーミング)とパッケージです。

 

一方は高級化粧品にふさわしい商品名とパッ

ケージに仕立て、一方は大衆化粧品に馴染む

商品名とパッケージに仕立てています。

 

ネーミングの如何によって、同じような成分

の製品であっても、高級化粧品にも大衆化粧

品にもなってしまうのです。

 

ネーミングによって売り上げが激増した事例

は沢山あります。

 

たとえば、「鼻セレブ」。

鼻セレブは高級ティッシュです。

 

鼻セレブは「ダブル保湿」と「天然由来スク

ワラン配合」という高機能を売りにした商品

ですが、成分についていちいち店頭で説明す

るわけにはいきません。

 

そこで重要となるのがネーミングです。

当初は「モイスチャーティッシュ」という商

品名で販売していたのですが、売上げは保湿

ティッシュ市場シェアの6~7%程度にとどま

っていました。

 

そこで、商品名を「鼻セレブ」に変えたので

す。すると、売上は急上昇。保湿ティッシュ

市場シェアの20~25%を保つまでに成長した

のです。

 

このようにネーミング次第で売上は大きく変

わります。

 

では、建売業界ではこれをどのように利用し

たらいいのでしょうか?

 

建売業者さんの中には、ブランド名をつけて

いるところも多くありますからそれを変える

のも一つの手でしょう。

 

しかし、すでに出来上がっているブランド名

を変えるのは勇気のいること。気軽には変え

られません。

 

そこでオススメなのが、チラシなど広告の

キャッチコピーで試してみることです。

 

化粧品の例でも明らかなように、人は成分な

ど化粧品の本質で商品の購入を決めているの

ではありません。

 

雰囲気で商品の購入を決めているのです。

 

高級感のあるパッケージに雰囲気のある名前

があれば、高級な商品だと思ってしまうのが

人間です。

 

であれば建売住宅も、高級感のあるチラシに

高級感を感じさせるようなキャッチコピーが

あれば高級な家だと思われる確率は高くなる

ということ。

 

同じような設備、同じような住環境でも、

イメージの作り方で商品の品質まで違って

見えてくるということです。

 

まずは、チラシで試してみましょう。

このテクニックが使えるようになるとあなた

の建売住宅は、同じ性能でワンランク上の客

層が狙えます。つまり、利益率が高くなると

いうことです。

 

簡単なテクニックではありませんが、

チャレンジする価値は大。

お試しください。