ボトルネックは必ずトップにある。

 

仕事柄、よく社長の愚痴を聞きます。

 

うちの社員は、責任感が足りない・・・

うちの社員には、経営感覚がない・・・

絶対に売る!という気持ちが足りない・・・

仕事に対する工夫が足りない・・・

積極性が足りない・・・

やる気が足りない ・・・  等々

 

日頃、社員に言えないせいか

お酒が入ったりすると止まらない社長が

少なくありません。

 

ストレス発散の場としては、そんな愚痴を聞

いてあげるのもいいのですが、ビジネスとな

るとこのままではダメ。

 

やり方、考え方を変えないと

会社は発展しません。

 

では、どうしたらいいのか?

 

一番最初にやらなければいけないのは、

社長の考え方を変えることです。

 

そもそも社員に問題があるのは

社長が最大の原因だということに

気がつかなければいけません。

 

社員は社長の鏡。

まず、それに気づくことです。

 

ある会社では、

社長が毎日のように朝礼をします。

 

で、何を話すかというと

要するに「もっと頑張れ!」という話。

 

気合を入れればもっとできる!

という根性論をとうとうとするのです。

 

当然、社員はまたはじまったよ、という

白けたムードになりますが、悦に入って

いる社長にはそれがわかりません。

 

来る日も来る日も同じような話をして貴重

な時間と社員のやる気を削いでいます。

でも、それに気づかない社長が実に多い。

 

確かに、なかには気合や根性でできる仕事

もあります。私も気合や根性で乗り切って

きた世代ですからその気持ちもよくわかり

ます。

 

でも、それでは売上は安定しません。

社員の離職率は下がりません。

 

いつもトップセールスの数字に左右される、

トップセールスマンが辞めてしまうと一気

にガタガタになる会社になってしまいます。

 

では、どうしたらいいのか?

具体的な指示を出すことです。

 

何をどのようにやれば売上が伸びるのか

何をどのようにやれば問題が解決できるのか

何をどのようにやれば社員が成長できるのか

を、具体的に指示することです。

 

気合や根性の話はその後。

具体的に指示したことができない場合に

気合や根性の話をすればいいのです。

 

それができないのは、社長の能力不足。

 

自分の能力不足を棚に上げて社員を批判して

いるだけです。

 

”問題(ボトルネック)は必ずトップにある”

これはビジネスの世界の常識。

 

変わるべきは社長。

社長が具体的な指示が出せるようになれば

社員は自ずと成長します。

 

そこのところくれぐれもお忘れなく。