小手先のテクニックという言葉があります。
小手先とは、ちょっとした機転のことですが
一般的には、その場しのぎで、将来を見通し
た深い考えのないこと。どちらかと言うと、
批判的な意味で使われます。
もちろん、将来を見据えて深く、体系的に学
ぶに越したことはありませんが、ビジネスを
していると小手先のテクニックでもいいから
すがりたい、ということはよくあります。
だから、私は否定はしません。
小手先のテクニックをきっかけにビジネスを
再構築できるようになれば意味のあることだ
と思います。
そんな小手先のテクニックの一つをご紹介し
ましょう。それは、
広告や販売図面をフルカラーに変えることです。
すでにフルカラーに変えている会社も多いと
思いますが、わが家に投函される不動産チラ
シやレインズに登録されている販売図面を見
ていると白黒、もしくは一色刷りのチラシや
販売図面を使っているという会社も少なくあ
りません。
きっと、何の疑問も持たずに利用しているの
だと思いますが、実はこれが大きな間違い。
せっかくの努力を半減させているのです。
では、何が問題か? ということですが、
最大の問題は、白黒で作られたチラシや販売
図面はフルカラーで作られたチラシや販売図
面と比べると、精読される確率が45%も落ち
るということです。
つまり、同じ内容のチラシや販売図面でも
白黒からフルカラーに変えるだけでお客様が
手にとって読む確率が、45%も増えるという
こと。
同じ内容の不動産チラシなら反響が45%も
増えるということです。
だから、不動産広告や販売図面はフルカラー
にするのが鉄則。
小手先のテクニックではありますが、
知っているかいないかでは売上に大きな違い
が出てくるということです。
ちなみにチラシや販売図面に写真が入ると
精読率はさらに13%アップ。
さらに、写真やイラストが4〜9点ある広告
は、これより少ないか、まったくない広告
に比べると30%精読率がアップします。
つまり、写真やイラストは4点以上チラシや
販売図面に入れると反応が良くなるというこ
とです。
これらは小手先のテクニックではありますが
消費者心理に基づいたもの。覚えておいて損
はありません。
建売業界も気合と根性の時代は終わりまし
た。これからは建売業界も科学の時代。
コツコツ勉強が必要な時代です。