ボスと指導者の違い。

 

どんなに売れるノウハウを教えても

成功するかしないかは指導者次第です。

 

教え方によっては、かえってスタッフとの

人間関係が悪化して、売上げが落ちること

も少なくありません。

 

それだけ教え方は重要だということ。

売れるノウハウと同じくらい重要だという

ことです。

 

中小の建売業者さんの場合、教える人は

たいてい社長か年長の営業マン。

 

責任感の強い人か、営業力のある人の

どちらかです。

 

どちらも実績としては十分な人なのですが

指導者としては未知数。

 

むしろ、”名選手必ずしも名監督にあらず”

で、指導者としては向いていないこともあり

ます。

 

離職率が高い会社というのは、まさにそんな

会社。昔は名選手だった人が指導者として

君臨している会社ほど離職率は高いもの。

 

理屈ではなく精神論で自分のやり方を押し付

けてしまうため、今時の若い社員はついてこ

れないケースが多いようです。

 

それをわかっている社長さんは、最近では従

業員教育を外注するようになりました。

 

実際、私も社長に変わって従業員教育をする

ことがずいぶん増えてきました。

 

そうは言っても全ての会社が従業員教育を

外注できるわけではありません。

 

少人数でやっている会社やまだ経済的に余裕

のない会社は社長やベテランスタッフがやら

ざるを得ないケースもあります。

 

そんな人にぜひ心に留めておいていただきた

い言葉があります。

 

それは、英国の百貨店王、

H・ゴードン・セルフリッジの言葉です。

 

・ボスは部下を駆り立てるが、 

 指導者は彼らを教える。

 

・ボスは権威に頼り、

 指導者は善意に頼る。

 

・ボスは恐怖を吹き込むが、

 指導者は熱意を吹き込む。

 

・ボスは「私」と言う。

 指導者は「私たち」と言う。

 

・ボスは「時間どおりに来い」と言う。

 指導者はみずから時間前にやってくる。

 

・ボスは失敗の責任だけをうんぬんするが、

 指導者は黙って失敗を処理する。

 

・やり方を知っているのはボスだ。

 やり方を教えてやるのは指導者だ。

 

・ボスは仕事を苦役に変えるが、

 指導者はそれをゲームに変える。

 

・ボスは「やれ」と言う。

 指導者は「やろう」と言う。

 

ボスではなく、指導者になりましょう。

最後に勝つ会社は、人を育てられる会社。

”企業は人なり”ですよ。