クリエイティブにはお金をかけろ!

 

「物件さえあれば売れる!」

そんな右肩上がりの時代を経験したことのあ

る社長さんはマーケティングなんて関係ない

と思っています。

 

必要なのは安く仕入れられる土地。

安くさえ仕入れられればそれで勝ちだと思っ

ています。

 

もちろん、それは間違っていません。

安い土地が仕入れられればそれだけで優位。

 

しかし問題は、そんな安い土地が簡単には

仕入れられないと言うこと。

 

逆に、安いと思って仕入れた土地が結果とし

ては安くなかった・・・と言うことがよくあ

ることです。

 

そこで大事になってくるのがマーケティング

です。そんな土地(物件)でも魅力があるよ

うに魅せるのがマーケティングの役割。

 

マーケティングの力によってピンチを救うこ

とができるのです。

 

マーケティングとは、ひと言で言えば、販売

にまつわるすべての活動のこと。広告宣伝か

ら営業まで売るための全ての活動を指します。

 

とりわけ、重要視されるのが広告や販促物。

 

広告(チラシ)や販売図面、ホームページな

どの販促物によって物件の魅力は大きく変わ

るからです。

 

だから、誰に依頼するかによって魅力は大き

く変わります。

 

当然、腕のいい人、経験値の高い人、センス

のいい人に頼んだ方がいいのですが、これら

の人はコストがかかります。

 

建売会社さんによっては、そもそも広告宣伝

費などかけたことがない、という会社もあり

ますから、費用を聞いてビックリ、というケ

ースも少なくありません。

 

そこでなんとかもっと安くならないか、

を考え始めるのですが、これが問題。

 

クリエイティブな作業は安いところに頼めば

頼むほど、クオリティーが下がってしまうか

らです。

 

例えば、建築パース。

未完成物件や土地の状態で売り出したいと思

えば建築パースが欠かせません。

 

最近は、サイディングメーカーが無料で作っ

てくれる建築パースもありますが、これはあ

くまでプロ向けのイメージ図。

 

お客様がこれを見て家が欲しくなると言うこ

とはありません。むしろ、安っぽく見えてし

まうのがオチ。

 

マーケティング的に必要になってくるのは、

高級感のある建築パース。できるだけ写真に

近いものや、手書き風のアーティスティック

なものが購買意欲をそそります。

 

当然、それらの作業にはお金がかかりますが

そこをケチるかケチらないかでその後の展開

は大きく変わります。

 

実際、ある会社が使っていたチラシ(サイデ

ィングメーカーが作った建築パースを使った

チラシ)は、20,000枚配布して1件程度しか

反響がありませんでしたが、手書き風の建築

パースに変え、デザイナーを入れたチラシに

変えたところ、20,000枚同じエリアに配布

して3件の反響がありました。

 

つまり、反響率が3倍になったと言うこと。

反響1件あたりのコストが3分の1になった

だけでなく、お客様の反応もすこぶる良くな

ったのです。

 

クリエイティブな作業はコストをかければ

かけるほどいい作品ができます。

 

コストのかけすぎには注意が必要ですが、

この部分をケチると結果的にお金をドブに捨

てることにも繋がります。

 

ケチらず、かけすぎずが大切ですが、

まずはケチらずからはじめましょう。

 

違った世界が見えてきますよ。