メガネスーパーに学ぶ復活戦略。

 

メガネスーパーというお店を知っていますか?

 

以前は、全国に500店舗を構えていたメガネ

チェーンですが、最近はJ!NSやZoffなどの新

興メガネチェーンに押され、その数は300店

にまで減少していた会社です。

 

実際、会社の業績は8期連続の赤字。

通常なら倒産してもおかしくない状況ですが

好調だった頃にしっかり蓄えていたのでしょ

う、なんとか持ちこたえていました。

 

そんな瀕死のメガネスーパーが9期ぶりに

黒字に転換しました。これは、あるプロ経営

者のおかげと言ってもいいのですが、プロの

雇われ社長の手腕によって奇跡の復活を遂げ

たのです。

 

では、どのようにして奇跡の復活は遂げられ

たのでしょう?

 

ひと言で言えば、

低価格チェーンの後追いを止めたことです。

 

メガネスーパーもここ最近は、同業他社と同

じように流行りのメーカー、J!NSやZoffの

ような低価格メガネの販売に力を入れていま

した。

 

しかし、このやり方では一時的には売上が上

がっても、最初から低価格メガネを作ること

に特化していた企業に勝つことはできません。

 

やればやるほど赤字が増えるという構造に陥

っていたのです。

 

そこで新社長が行った改革は、今までのやり

方の逆。低価格メガネに不満をもつ人に向け

てのサービスを強化したのです。

 

具体的には「眼の健康寿命」に配慮した商品

やアイケアサービスの充実です。

 

客層を大きく5つの世代に分類し、眼の悩み

や状態に対応した独自の検査のほか、各世代

で特に重要とされる視覚機能を向上させるビ

ジョントレーニングを提供したのです。

 

また、トータルアイフィッティングを充実さ

せるため、顔を測定し、最適なかけ心地を実

現させ、メガネが本来の力を発揮できている

かも測定できるようにしました。

 

他にも、出張訪問サービスを設けたり、

「DOCKアイケアステーション」ではメガネの

販売だけでなく、目の疲れを癒すマッサージ

を提供するなど、眼に関する悩みや問題を全

般的に解決できるようにしたのです。

 

どれも低価格メガネチェーンでは重要視され

ていないところ。ある意味、低価格メガネチ

ェーンが捨てている客層に向けた対応です。

 

それが功を奏して9期ぶりの黒字を生んだの

ですが、この状況はまさに建売業界そのもの。

 

パワービルダーの低価格戦略を後追いしてい

る業者さんの末路と復活の方法を示してくれ

ているような事例です。

 

大切なことは、他社を同じことをしていては

いずれトップ企業に食われてしまうというこ

と。トップ企業に食われないようにするには

自分がニッチな分野でトップに立つこと。

これしか方法はありません。

 

パワービルダーの台頭で悩んでいる会社は

メガネスーパーの戦略をお手本にしましょ

う。これと同じ戦略を取るだけで簡単に復活

できます。お試しください。