結果には原因がある。

 

目を覚ますと、最初にすることがあります。

それは、愛犬が息をしているか確認するこ

と。

 

耳を愛犬の口に近づけ、息をしていたら

ほっとする。それが習慣になってきました。

 

とは言っても、

重病というわけではありません。

まだ毎日、散歩にも行けますし、

時々、全速力で走ったりもします。

 

でも、もともと心臓に欠陥を抱えている犬。

年齢も13歳を超えると何が起きても不思議で

はありません。

 

ましてや、脳腫瘍の疑いが濃いとなると、

覚悟はしておかなければいけません。

 

そうなると毎日が、今まで当たり前だった時

間が、とても濃くなってくるのです。

 

でも、つい最近まではそんな風に思っていま

せんでした。むしろ、イラっとすることの方

が多かったのが正直なところ。

 

おしっこはトイレでしなくなる(家中あちこ

ちでするようになる)。今まで家の中でした

ことのないウンチをする。名前を呼んでも来

ない、等々、今までできていたことができな

いことによる、イライラが募っていました。

 

散歩中も言うことをきかないことが多く、

ついついリードを引っ張る力が強くなったり

と、愛犬にとっては冷たい態度をとることも

しばしば。

 

でも、それが老齢や病気によるものだとわか

った瞬間から見方が変わってきました。

 

きっと彼はほとんど目が見えていないと思い

ます。耳もほとんど聞こえていないのかもし

れません。だからトイレの場所もわからない

のかもしれません。そもそも長時間立ってい

ることすらできません。

 

できないのには、全て理由があったのです。

 

これって、できない社員も同じではないでし

ょうか?

 

できない社員を見ていると多くの人はイラッ

とします。なんでこんな簡単なことできない

の?と言いたくなります。

 

なかには、怒鳴りつける人もいることでしょ

う。責任感のない奴はいらないと辞めさせる

経営者もいることでしょう。

 

でも、その前に考えて欲しいことがありま

す。それは、なぜできないのか?と言う理由

です。

 

ひょっとすると、できない正当な理由がある

かもしれません。本人は一生懸命やっている

のかもしれません。

 

やり方が少し間違っているだけ、

常識が少し違うだけなのかもしれません。

 

だとすれば、正しいやり方を教えてあげれば

変わるかもしれません。腹に落ちるように説

明できれば変わるのかもしれません。

 

できないと非難する前にそんな努力をしてみ

るのも決してムダではありません。

 

大切なことは、できない理由を考えること。

できない理由を、忌憚なく聞いてあげること

です。それだけで会社は大きく変わります。

 

売上を伸ばすには、まず社員から。

人が変われば売上は簡単に伸びますよ。