広告を制す会社が市場を制す。

 

私が大手ハウスメーカーの中でマーケティン

グの参考にしている会社の一つに「ヘーベル

ハウス」があります。

 

個人的な趣味とは全く違いますが、ヘーベル

ハウスは、さすが。

 

あの無骨な外観をとんでもない高価格で売り

まくるわけですから、参考にならないはずは

ありません。

 

まさに、中小建売業者のお手本になる会社。

いきなり垢抜けできない建売会社にとっては

お手本になることが山ほどあります。

 

そんな尊敬すべきヘーベルハウスですが、

今季は売上げが振るわなかったようです。

記事によれば、

 

主力の建築請負事業では、15年10月以降の

広告宣伝自粛の影響から、集合住宅を中心に

全般的に厳しい状況となった模様。

 

セグメント売上高1,835億円(同0.1%減)、

営業利益160億円(8.2%減)、

受注高は2,066億円(同4.9%減)。

 

2日に実施した会見で、同社代表取締役社長

の池田英輔氏は

 

「戸建住宅の3階建て商品に関しては、キャ

ンペーンにかなり注力したが若干の受注減。

 

低金利という新築のお客さまが動きやすい

市況で2階建ての受注が伸びたことが影響し

たと考えている。

 

一方、ヘーベルメゾンは広告宣伝の自粛によ

り2階建ては落ち込んだが、銀行などからの

ルート集客が増加し、3階建てなど大型物件

にシフトしている傾向」などと述べました。

 

要するに、横浜の傾斜マンション問題の影響

が大きかったということ。

 

そのため、広告宣伝の自粛を余儀なくされ

売上が伸びなかったということです。

 

ここで私たちが学ぶべきことは、広告宣伝が

いかに重要かということです。

 

ヘーベルハウスほどの超一流企業でも広告宣

伝を自粛するだけで売上が落ちてしまうとい

うこと。それだけ、ビジネスにとって広告宣

伝が重要だということです。

 

それをたいていの建売業者さんはわかってい

ません。パワービルダーの経営手法を真似し

てしまっているため、広告宣伝は不要だと考

えているからです。

 

だから、売れない理由をすぐに物件のせいに

してしまう。そして、ちょっと売れないとす

ぐに値下げに走ってしまうのです。

 

どんなにいい物件を作っても、その価値がお

客様に伝わらないとその物件は売れません。

 

価値を伝えるためには広告が重要。

広告の量と質。

これが価値を伝えるためのカギになります。

 

それは、ヘーベルハウスのような超一流企業

でも同じ。ちょっと、広告しないだけでお客

様は簡単によそへ流れてしまうことを今季の

業績が如実に表しています。

 

同じような商品なら

広告を制すところが市場を制すということ。

そこのところくれぐれもお忘れなく。