手間暇かけていますか?

 

最近しみじみ思うことがあります。

それは、利益とは手間暇の掛け方で決まると

いうことです。

 

大きな利益を出したければ、多くの手間暇を

掛けること。少ない手間暇では、少ない利益

しか生まれないということです。

 

もちろん、この手間暇は肉体労働だけでは

ありません。むしろ頭脳労働とリスクに耐え

る精神力が重要です。

 

どれだけ考えたか、

どれだけリスクを負ったかによって、

利益の大きさは決まります。

 

それができない場合は、思いっきり肉体労働

(動く回ること)をすることです。

 

建売住宅の場合で考えれば、

土地を仕入れて、あとはお抱えの工務店に

プランを考えさせて、いつもどおりの仕様

で建ててもらう、という業者さんがいます。

 

これなどは、ほとんど頭を使っていないとい

うこと。手間暇を掛けていないということで

す。

 

当然、出来上がってくる家は競合と似たよう

なありふれた家。よほど立地や価格に魅力が

なければ即日完売とはいきません。

 

たいていは、競合と価格競争にさらされ最終

的に値下げをして売るしかないのがパター

ン。思ったほどの利益は上がりません。

 

では、どうしたらいいのでしょうか?

どうやって手間暇を掛けたらいいのでしょう

か?

 

最初にかけなければいけない手間暇は、

競合調査です。

 

競合他社がどんな家をつくっているのか、

それを徹底的に調べることです。

 

これからそのエリアに参入していくのですか

ら、当たり前といえば当たり前なのですが、

ベテランと言われるような建売業者さんほど

この当たり前ができていません。競合他社の

物件すら見ていないというのが現実です。

 

きっと他業界からすれば、数千万円という大

博打をするのに、競合他社の物件を見ないと

いうのは信じられないことでしょう。

 

それほど、金銭感覚が麻痺しているのがこの

建売業界、不動産業界です。

 

まずは、競合他社がどんな家を建てているの

か研究する。そして、競合他社に勝てるには

どうしたらいいのかを考える。

 

これが、利益を生む手間暇です。

 

ポイントは、競合他社にないもので、お客様

が喉から手が出るほど欲しいものはないか?

ということ。

 

これを頭が混乱するまで考える、

気分が悪くなるまで考える、

これが利益を生む頭脳労働の手間暇です。

 

それでも、どうしても、思い浮かばなければ

ここだけは競合他社に圧勝できる部分や設備

を一箇所だけ設けることです。そして、その

一箇所だけで勝負することです。

 

大切なことは、競合他社に勝てる部分、

圧勝できる部分を設けること。

 

そのために頭を使うことが、大きな利益につ

ながります。お試しください。