マーケティングしてますか?

 

真面目な建売業者さんが陥る罠の一つに、

「いい家をつくれば売れる」と言う罠があり

ます。

 

売れないのは物件が悪かったからだ、

売れないのは商品力が足りなかったからだ、

と自分を責めてしまい、

 

売れるようになるには、

もっといい家を建てなければいけない・・・

と自分を追い込んでしまうことです。

 

確かに、物件はいいに越したことはありませ

ん。しかし、大した家でないにも関わらず売

れている建売住宅もあります。

 

つまり、いい家を作ることが必ずしも売上に

結びつくものではないと言うことです。

 

実際、いいモノを作っても売れないケースは

多々あります。

 

画期的な商品を開発したにも関わらず日の目

を見るのにかなりの時間を要した、と言う天

才も多くいます。

 

例えば、私たちが毎日のように使っているコ

ピー機。これも日の目を見るまでに多くの時

間が必要でした。

 

ある研究所の特許部門で働いていたカールソ

ン。彼は、仕事で何枚も同じ図面を書かなけ

ればいけませんでした。

 

その手間と退屈さを何とかしたいと思った彼

は、空いている時間に研究を重ね、1937年に

世界初の写真複写方法を発明(コピー機の元

になる技術)。特許を取りました。

 

今のビジネスには欠かせない、この技術。

しかし、22年間もの間、商品化されることは

ありませんでした。

 

というのも、彼はすごい発明があると「IBM」

「コダックス」「ゼネラル・エレクトリック」

など、20社以上に、この技術を売り込んだの

ですが、全く相手にされなかったのです。

 

その後、ハロイド(現在のゼロックス)とい

う会社が彼の技術に着目し、コピー機を製造

販売。一気に、世界中にコピー機が広まった

のです。

 

つまり、彼の企業への売り込みがうまくいか

なかったことが原因で、この革命的な技術は

22年も日の目を見ることがなかったと言うこ

と。

 

世の中を変えるような画期的な商品をつくっ

ても、それだけでは売れるようにならないと

言うことです。

 

大切なのは、商品だけではありません。

大切なのは、その商品の魅力をうまく伝える

技術。それを私たちはマーケティングと呼び

ますが、それが不十分であれば、コピー機の

ような画期的な商品でも22年もの時間がかか

ると言うことです。

 

あなたの会社はマーケティングを重視してい

ますか?マーケティングをおろそかにしてい

てはどんなに素敵な家をつくっても売れませ

ん。そこのところくれぐれもお忘れなく。