中国、ブラジルに学ぶ商魂のたくましさ。

 

「違法コピー」「海賊版」という言葉を聞い

て、あなたはどんな気持ちになりますか?

 

正規品が売れなくなる・・・

自社の利益が奪われてしまう・・・

開発コストが捻出できなくなる・・・

など、嫌な気持ちになることでしょう。

 

実は、私も以前はそんな気持ちになっていま

した。中国の「なんちゃってディズニーラン

ド」や日本製品の海賊版、模造品などのニュ

ースを見るたびに「ひどいな・・・」と思っ

たものです。

 

しかし、今は少し違います。

なぜなら、違法コピーや海賊版のメリットが

わかるようになったからです。

 

違法コピーや海賊版にメリットなんてないじ

ゃないと思うかもしれませんが、実はコレ、

裏があるのです。

 

違法コピーや海賊版も使い方次第では、本業

を大きく儲けさせることができるんです。

 

そもそも違法コピーや海賊版を市場からなく

すことは不可能です。

 

確かに、防御策はないわけではありませんが

それを講じることで、正規品のユーザーの使

い勝手が悪くなったり、販売コストがかかり

値段が高くなってしまうというデメリットが

あります。

 

そのため、現実には全ての違法コピーや海賊

版を市場から締め出すのは不可能です。

 

では、これらの違法コピーや海賊版をうまく

活かす方法はないか?ということですが、

実は、うまく利用している人々がいます。

 

それが、違法コピー大国、

ブラジルや中国のビジネスマンです。

 

彼らは最初から自社の商品が違法コピーや

海賊版になることを想定しています。

 

音楽業界で説明するとわかりやすいのですが

アーティストのCDは違法コピーや海賊版が出

ることを想定しています。

 

だから最初から音楽CDでは儲けようとしてい

ません。彼らが儲けようとしているのは、

「Live(ライブ)」。アーティストのコンサ

ートのチケットを販売したり、ライブ会場で

グッズを販売して儲けています。

 

そのため違法コピーや海賊版は、アーティス

トを有名にするための必要悪だとして見逃し

ているのです。

 

要するに、違法コピーや海賊版を使って無料

の広告宣伝をしてもらっているということ。

アーティストの音楽や存在を知ってもらい、

ライブに来てもらうための無料の認知活動だ

と思っているのです。

 

で、何が言いたいのかというと、

 

どんなにいい音楽をつくっても人に知られな

ければ売れません。そのためには、違法コピ

ーや海賊版を利用してでもその音楽を知って

もらうことが必要だということです。

 

これを私たちの建売業界に当てはめると、

仲介業者にはどんどん広告宣伝をしてもらう

べきだということです。

 

「SUUMO」にしろ「HOME’S」にしろ、

どんな媒体でも広告宣伝は全てOKにするべき

だということです。

 

そして、あなたの物件の存在を家の購入を考

えている人すべてに知ってもらうこと。それ

が売主がすべき営業活動だということです。

 

人はそれが売り物だということが分からなけ

れば買えません。だからこそ、まずは商品の

存在を伝えることが必要。そのためには、無

料で告知してくれる人や媒体は全て抑えるこ

とです。

 

あなたも違法コピーや海賊版をも利用する

中国やブラジルの人に学びましょう。

 

違法コピーや海賊版も考え方によっては、

無料の広告宣伝。この考え方、使えますよ。