不動産業界も人工知能の時代。

 

ついに、というか、とうとうというか、

昨年末、不動産業界にも人工知能(AI)が

登場しました。

 

人工知能(AI)とは、人間の脳が行っている

知的な作業をコンピュータで模倣したソフト

ウェアやシステム。

 

具体的には、人間の使う自然言語を理解した

り、論理的な推論を行ったり、経験から学習

したりするコンピュータプログラムなどのこ

とをいいます。

 

人工知能の応用例としては、専門家の問題解

決技法を模倣するエキスパートシステムや、

翻訳を自動的に行う機械翻訳システム、画像

や音声の意味を理解する画像理解システム、

音声理解システムなどがあります。

 

今回、不動産業界初の人工知能(AI)を採用

したのは、野村不動産アーバンネット。

 

同社の不動産情報サイト「ノムコム」の新コ

ンテンツとして、人工知能(AI)によるチャ

ット型Q&Aサービス 

「住まいの AI ANSWER」を開始しました。

 

このサービスは、「ノムコム」(ネット)と

「野村の仲介+(PLUS)」(リアル店舗)を

ICTでつなぎ、住まいを購入または売却する

ユーザーの疑問に、AIが24時間いつでもどこ

でも回答するというもの。

 

心理的ハードルが高い不動産会社へのアクセ

スを個人情報を明かさずに可能としました。

 

不動産売買の基本やノウハウを知ることがで

きるほか、「ノムコム」との連携により物件

の紹介や査定受付も行ないます。

 

また、通常のチャットのように自分で入力で

きるのはもちろん、用意されている選択肢か

ら気になる項目を選ぶだけでも簡単に質問で

きるのも特徴です。

 

そこで、早速試してみたのですが、

感想は、「・・・。」

 

初期の人工知能(AI)ですから仕方ないので

すが、チャットといってもほとんど使い物に

はならない代物。あらかじめ用意された答え

にお客様を誘導するレベルです。

 

今のところは、恐るるに足らず、という状況

ですが、いずれ驚異になるのは間違いありま

せん。正直、いい加減な営業マンに相談する

より人工知能(AI)に相談した方が的確な答

えが返ってくるのは時間の問題。不動産業界

も大きく変わる時代がやってきます。

 

では、そんな人工知能(AI)が活躍する時代

に生き残る方法は何か?

 

ということですが、

私が注目しているのは「高度な接客」です。

 

産業の生産的な部分や単純な部分はロボット

によってまかなわれる時代が来ても、ソフト

な部分、消費者である人間が満足を感じるか

どうかは接客の仕方に大きく関わってくると

思うからです。

 

実際、建売住宅販売の現場では営業マンより

お客様の方が知識が豊富というのは珍しくあ

りません。

 

だとすれば、どうやってお客様を満足させる

接客ができるか、お客様を感動させる接客が

できるかが、成約率を上げる鍵になって来ま

す。

 

新しい時代のキーワードは「高度な接客」。

早めに取り組んでみてはいかがですか。

効果ありますよ。