トップを目指せ!

 

仕事柄、多くの建売会社の社長さんにお会い

することがあるのですが、

 

今年はどんな年にしたいですか? とか

今年の目標はありますか?

というような質問をすると、

多くの社長さんは、

 

「うちは食べていければいいので・・・」

「うちは、そこそこで十分です」

「今年も例年どおりですね」

 

という返事をされます。

半分は謙遜でしょうが、半分はホンネ。

 

要するに、多くを望んでいない社長さんが

多いということです。

 

すでに人生の目標を達成してしまったのか、

働く意欲をなくしてしまったのか、

はたまた、何をしたらいいのかわからず

悩んでいるのか、だと思うのですが、

 

「現状維持は衰退のはじまり」。

 

その点だけは、心しておくことです。

 

もちろん、経営について慎重になることは

悪いことではありません。

 

イケイケドンドンで闇雲に売上を伸ばすこと

がいいことでもありません。

 

無理な拡大は経営リスクを増大させるだけ、

というのもその通りです。

 

だから、慎重に一歩一歩進んでいくことは

大切です。

 

しかし、

一歩一歩進んで行くことと、

歩みを止めてしまう、ということは別。

 

慎重に考えながらも、歩み続けることが企業

が生き続けるためには必須だからです。

 

食べていければいい、

そこそこでいい、

が通用するのは経済が右肩上がりの時代の

法則。少なくともこれからの建売業界、

建築業界ではその考え方は通用しません。

 

これからは、トップ企業だけが生き残れる時

代。その波は日増しに大きくなります。

 

ではなぜ、

トップ企業だけが生き残れるのか?

それは、

ビジネスがパイの奪い合いだからです。

 

家を買う人の数は限られています。

その限られたパイを多くの会社が奪い合って

いくのですが、当然、大きな会社、力のある

会社からパイを奪って行きます。

 

すると、需要が縮小して家を買う人の数が少

なくなってしまうと(全体のパイが小さくな

ってしまうと)最も影響を受けるのは小さな

会社。

 

食べていければいい、そこそこでいい、と思

っていた会社が真っ先にその煽りを受けてし

まうのです。

 

だから、安定した売上、安定した利益を確保

するためには、大きな企業、オンリーワンの

強い企業になることが必須なのです。

 

もちろん、小さな会社がいきなり大企業にな

ることはできません。しかし、ニッチな分野

でトップの企業になることは可能です。

 

だから、食べていければいい、そこそこでい

いなんて考えは、せめてニッチな分野でトッ

プ企業になるまでは捨てること。

 

あの会社には敵わないな、とライバルに思わ

せられるような会社になるまでは封印してお

くことです。

 

現状維持は衰退のはじまりです。

前を向いて歩いて行きましょう。