建売会社の社長は飽き性。

先日、とある建売会社の社長さんから

「今度、○○という新しいビジネスに取り組

もうと思っているんですが、どう思いますか?」 

と相談を受けました。

 

社長という人間は飽き性です。

すぐに、いろんなビジネスに興味を抱きます。

とりわけ、不動産業界、建築業界の社長さん

はその傾向が強い(笑)。

 

飲食店はもちろん、

様々な怪しげなビジネスに手を出します。

 

実は、私もそんなひとりでした。

輸入住宅をはじめようと思いアメリカへ視察

に行ったり、それが難しいとわかるや、輸入

カーテンのフランチャイズに加盟したり。

 

挙句の果てには、中国でカーテン工場をつく

ろうと何度も上海のカーテン工場に視察に行

ったりと、今から思うと随分無茶なことをし

てきました。

 

もちろん、当時は真剣です。

経営基盤を安定させるためと称して自分の行

動を正当化する理屈を山ほど抱えていました。

 

で、今になって思うこと。

それは、「バカなこと考えてたなぁ」という

ことです。

 

あなたもよく考えてみてください。

過去に「これいいかも!」と思って取り組ん

だのはいいけど、途中で止まっているプロジ

ェクトはありませんか?

 

こういう人に限って、いくつもそういうプロ

ジェクトがあったりします。そのプロジェク

トで無駄になった時間とお金を既存ビジネス

の改善に使っていたら・・・もっと大きな成

果が得られていたはずです。

 

あなたがビジネスをする目的はなんですか?

楽しく生きること?

 

もしそれだけであれば、思いついたアイデア

にどんどん取り組めばいいでしょう。

 

途中で止まろうが何をしようが、新しいこと

に取り組むことが自体が楽しいわけですから

それで目的は達成できます。

 

しかし、家族や自分が豊かに生きること、

従業員をもっと幸せにすることが目的であれ

ば、目的を叶えるためには必ず利益が必要で

す。

 

そうであるなら、その利益を確実に稼げるよ

うにすることが先決です。

 

そのためには、今のビジネスを着実に改善し

もっと利益が出る体質にすべきです。

 

今だから言えることですが、

私が新しいビジネスに興味を覚えた時期は

たいてい既存のビジネスに行き詰まりを感じ

ていた時期。既存ビジネスの将来に不安を感

じていた時期です。

 

その壁を乗り越える自信がないために、新し

いビジネスに手を染めていたのです。

 

まずは、既存ビジネスをとことん突き詰めま

しょう。既存ビジネスから逃げて新しいビジ

ネスを始めても同じ壁がやってきます。

そこのところくれぐれもお忘れなく。